痔の記録

痔になりました。手術しました。参考になるかと思って体験レポします。

術後1日目(退院)

【術後1日目】

 

朝、6:30には起きて支度。

朝食はやっぱりおいしい。ご飯納豆漬物味噌汁にもう1品。毎朝ここに食べに来たい。

 

食後は医師の診察。目視のみで「うん。良いね」って感じでした。退院後の注意として、看護師さんに出血に関することと入浴についてのお話あり。「お風呂ではごしごし洗わないでね。石鹸も他を洗ってるのが落ちてくるだけでいいから。」

 

と、いう感じで。夫の迎えも来たので退院です。

会計は術後に使うガーゼや消毒用の携帯ウォシュレットなどを合わせても3万弱。(会計さんからは事前に2泊になっても4万はいかないと言われていました)

 

帰りの車は座るのがちょっときつかったので横になってました。やっぱり入院って1泊でも疲れますし。自力で運転して帰る人はすごいなーという感想です。

帰りの道中、病院から配布されたガーゼ(お尻に挟むやつ)では今後足らなくなると思って、ドラッグストアで市販のガーゼを購入。(実際無いと足りなかった)

 

帰宅してからは荷物をちょっと片してお布団でじっとしていました。大出血が一番怖いですし。家事育児は夫に丸投げです。

痛みはロキソニンを飲んでいたおかげか気になりません。傷口がジンジンすることもなかったのですが、仰向けや歩くと引きつれるような痛みはありました。

 

夜はお風呂禁止なので、下半身はシャワーで洗うのみ。消毒液と洗った後がちょっと染みました。軟膏をつける時に鏡で見てみようかと思いましたが、勇気が出なかったですね。こわい。

 

で、問題は排便。マグミットは飲んでいたのですが、この日は排便がなく。このまま便秘になると地獄になると思い、寝る前に下剤を1錠。(本当は毎食1錠なのでかなり減らしてます)明日のお通じめちゃこわーと思い早めに就寝です。

 

 

手術の日 夕方の説明会から夜にかけて

昼寝から起きたらお腹の痛みは治まっていました。

お昼ご飯も食べられず、やることがないのでNetflixのお笑いをみてのんびり。このためにトークサバイバー2を観ないようにしていたんですよね。笑いで気がまぎれまくりました。

ロキソニンも飲んだせいか痛みは殆どなかったのですが、さすがに仰向けでお尻を下にしたり、お尻に重心をかけて座るのは違和感がありました。なので、ちょっと体を横にしながらゴロゴロと。

 

夕方、大先生(担当医ではない医師)による説明会で食堂に。(今日手術した人と合同)

食堂の椅子は穴が開いているので安心です。私は普通の体勢で座るのがちょっときつかったのですが、医師の説明だと痔ろうの方はまったく平気なのだとか。50へぇです。

 

説明会は

お尻の病気の種類や説明

 

手術はどういう風に行われていたのかの説明(結紮の器具とか)

 

消毒について

トイレとシャワーの後はお尻を洗う(トイレの場合はウォシュレット)

→消毒液を入れた携帯ウォシュレットで消毒

→消毒液を落とすため洗う(トイレの場合はウォシュレット)

→軟膏を指先半分位の量塗る

これをしばらく続けるようにとのこと。

 

入浴について

お風呂は明日退院する場合は翌々日から(入院している人は翌日から)

※これは体が温まることで出血を起こしやすくるものの、退院してしまうとすぐに処置できないかららしい。入院中は出血があってもすぐに対処できるので入浴もOKらしい。

 

質問タイム

Q今後の食事について

辛いものはだめということもないです。だって、辛い物を食べる地域の外国人が日本に来て痔になりましたとかあるからね。気にしなくていいよ。

Qお酒

350缶程度だったら良いですよ。

 

Q仕事や運動はいつから?

特に指定はないよ。やってみて痛かったら止めなさい。なんでもやってみて

痛かったらやめたらいいんだよ。

 

余談で、大腸検査は個人病院で毎日のようにばんばんやってるところでやりなさいというお話も。大人数の先生が交代交代で…というより、一人の先生が毎日ばんばん数をこなしているところの方がうまいよ、と。

 

※注意

これはあくまでC病院のみの指導ですので、皆様は通っている病院の医師の指示に従ってくださいね。

 

そして夕食

夕食のメニューはレタスサラダ・肉じゃが・大根の味噌汁・ごはん・きゅうりの浅漬け。

院内の調理場で作ってくれているから熱々です。味も最高。めちゃくちゃおいしかったです。調理の方にお願いするとお代わりもできます。

この時、心労(痔の)もあって痩せちゃってて、全然食べられなかったのが惜しい!

 

その後、看護師さんが経過を診に来てくれました。

そこで、術後、担当医師からの説明がなかったので、手術について看護師さんに聞くことに。

 

Qどれくらい縫ったんですか?

縫ったのは1針だけです。

 

Q今後の心の支えにしたいので、軽かったか重かったか教えてくれますか?

浅い方だと思いますよ~。大丈夫よ^^

 

Q薬について

塗る軟膏は朝のお通じがなくても時間で塗ってくださいね。

 

という感じでした。「私は軽いんだ!だからすぐ治るに違いない!」という気持ちを胸に、強く生きていこうと思いました。

 

そして夕食後に薬。寝る前にロキソニンを。

ロキソニンのお陰で痛みもつらいとは思わない程度のうっすら加減。でも、慣れないベッドと枕のせいか夜中3回くらい起きてトイレに行きました。トイレは部屋の外だったのですが、歩くと傷がなんかつれたような違和感がありましたね。ま、普通に歩けますけど。

 

いざ手術!

手術は看護師さんがお迎えに来てくれるのかと思いきや、勝手に行くはずだったらしくちょっと看護師さんに怒られて急いで手術室前に。

 

手術室前で前の方の手術終わりを待ち、呼ばれて中に。

看護師さんから下着とズボンを脱ぐように指示があり、ハンドタオルを渡します。(このハンドタオルは枕に敷くもの)

 

切るまでの流れはこんな感じ↓

 

診察台にうつ伏せに。診察台の足部分をすこし下げられて体勢を整える(すこし”く”の字というか”へ”の字になる感じ)

 

手に酸素を測る計器やどっかに心電図を測るやつをつけられた気がします。

 

医師登場。しかし私はうつぶせになっているのでお姿見えず。うつ伏せになりながら「よろしくお願いします」的なご挨拶。

 

注射の痛みを少なくするためにお尻の周りを冷やすという説明。 

アイスノンみたいなもので冷やされる。冷やしている間も「痛くない?」とのまめな声掛けあり。

 

麻酔の注射(ちょこちょこっと数か所)

痛みは「ぐぅぅぅ」と言ってしまいましたが全然普通の痛みです。予防接種程度。五十肩の時に肩関節にしたヒアルロン酸注射の方が全然痛いです。(当社比)

 

注射したところはぐりぐり軽くマッサージ

 

 

「この感覚ありますか~?」と麻酔が効いてきたことを確認して…いざ!!!

 

 医師「ん?〇〇さん。ないよ?中を見た感じ無いんだけど、どっち側?」

 私「こっちです(手で方向さす)

 医師「んー、いつから?」

 私「2年前からで…(と経緯を簡単に説明)で、トイレの時とか出ます」

 医師「そうか。出るんだねー」

 

 まじか!!!!また「無いよ」か!!!あの触診はなんのために?!あるんですけど!!!あったじゃん!!!うわーん!!!

 

と考えている間ごそごそする先生。なんかされている感触はあります。

先生が「あ、これは血豆だね」とか言ってるのが聞こえたので、やっぱりなんかあった模様。

痛みは一切ありません。女性の方は「子宮がん検診」みたいな感じといえばわかりやすいかな?痛みはないけど触られている感触はある的な。

あまりに穏やかなのでちょっとぼーっとしてたらしく、途中、看護師さんが手を触って「大丈夫ですか?」と声がけをしてくれました。

 

「血豆だね」以降先生に動きがあり、ハサミで糸っぽいものを切る音がしたので「縫ったんだなー」とわかりました。

 

医師「終わりました」

私「先生、1か所でしたか?」

医師「今のところ1か所だね」

 

終わりました。

 

実際切り始めてからは5分くらいじゃないかな?麻酔入れて10分くらい?

看護師さんが「座薬入れますね」と声がけして入れてくれた模様。

 

そこから自力で診察台を降り、下着とパジャマを履いて部屋を出ました。看護師さんと「注射痛かったですか?」「いや、五十肩でやった肩関節の注射の方が痛いですよ」とか談笑しながら病室へ。

ふらふらすることなくしっかりした歩みで歩けましたが、痛みはなくてもちょっとおっかなびっくりでした。

 

部屋に戻ってからは看護師さんから昼から1週間後の検診まで飲む薬の説明。(マグミット・下剤・ヘモナーゼ・ロキソニン・腫れを引かせる軟膏)

私はすぐお腹を壊しちゃうので、看護師さんと相談して下剤はやめておくことに。昼ご飯は食べられないので、薬のみ飲む感じです。

 

術後、患部に挟むガーゼがあるのですが、その扱い方(大きいガーゼを折って挟む)や交換するタイミング(トイレごとに交換。トイレに使用済みガーゼを入れるゴミ箱も用意されている)も教えてもらいました。

ついでに手術で縫合したかを質問。(焼いて終わる場合もあるらしいので)「生理前?生理前だと出血が多いんだよね。ちょっと縫いましたよ。」という話もありました。

 

諸々が終わって落ち着いていたら、座薬の影響でやはりお腹が痛くなってきました。生理痛のような鈍痛で、ちょっとつらかったので眠ることに。幸い、下痢はしなかったので1時間くらいうとうとしました。

 

 

 

 

いざ入院

朝、ご飯を食べてから指定された時間に夫に送ってもらって入院手続きをします。

案内されて診察室に入ると、医師には挨拶程度で主に看護師さんが対応してくれました。

 

病室に連れて行ってもらい、今日のスケジュール一覧をもらって流れを説明してもらいます。

通常、術後の麻酔のきいてるうちに痛み止めの座薬を入れるらしいのですが、私はその座薬で前に腹痛と下痢を起こしてしてしまっていたので、どうするかを聞かれた気がします。お腹が痛くなっちゃうの嫌だなーとも思ったのですが、お尻が痛いのも嫌だなーと思ったのでお願いしまいした。(もしかしたら手術前検査の時に聞かれてたかも)

ここでも「2泊がいいんだけど、帰りたい?」と聞かれました。もちろん「帰りたいですね」と答えました。

そしてパジャマに着替えます。

パジャマに着替えてから、看護師さんに麻酔の注射の痛みを抑えるための塗り薬を塗ってもらいます。

(手術体験記を読むと下剤(浣腸)を使う病院もあるようですがC病院は使わずです。看護師さんに朝お通じがあったか聞かれたので、もしかしたらお通じなかったら使ったのかも。)

 

手術までは時間があるので、荷物はティッシュやハンドタオル、ペットボトルのお茶などすぐ使うものを棚に収納。

携帯を切って金庫に入れたりしながら、うろうろしてました。

 

ちなみに。私が入院したのは月曜日。C病院は基本的に土曜は手術しないので、金曜に手術した人達はもう退院していました。

ということは4人部屋にも関わらず病室には私1人。明日には満室になるという話でしたが、その前に退院できたので超余裕でゆったり過ごせました。病室に1つしかない洗面台に、タオルやハンドソープなど置き放題してました。

 

入院準備

C病院の入院準備は以下の感じでした。

 

常用薬(事前に持病で飲んでいる薬は医師に確認してもらっています)

パジャマ

手術後に着るピッタリした下着(私は女なので生理用ショーツ

替えの靴下

フェイスタオル2枚

はし

湯飲み

歯磨きセット

くし

ティッシュペーパー

スリッパ

ハンドソープ

乾燥するのでハンドクリーム

大部屋はテレビ用イヤホン

 

それらに追加して、入院が2泊になった場合は入浴ができるので

バスタオル

シャンプー・リンス・ボディーソープ・体を洗うタオル

追加下着

 

・荷物はバッグだと術後にもって移動するのがきついかなと思ったので、小さめのキャリーケースを使用。

・入院の季節が秋だったので、パジャマは上着を着なくていいように裏起毛のスウェットタイプを用意しました。

・湯呑は蓋が合ってストローが差せる、いかにも入院グッズみたいのが100円ショップにあたのでそれを。ただ、実際は食堂に持って行って食事の時に使っただけなので、普通のコップで良かったなと思いました。

・化粧水などのお顔のお手入れ一式は、お泊りセットとしてメイク落としから美容液迄、全て入ったセットがドラッグストアにあったのでそれを買って持って行きました。入浴用のシャンプー・ボディソープとかも入っていたのでラッキーでした。ドラッグストアになかったらコンビニとかの方があるかも。

 

手術前検査

手術の予約をするためにC病院に電話。病室は大部屋希望にしました。

(ベッド差額を払えば個室もある病院でした。個室にはトイレがついていたのですが、1泊予定なのでいっかな~と大部屋にしました)

すると、手術前検査のために一度診察に来てほしいと説明が。

 

C病院2回目の診察。

この日は触診もなく、医師からは

・手術方法

 (私の場合はジオンではなく結紮切除術です)

・入院準備について

・同意書

・退院してから、家事程度は問題ないが、2日は自宅で安静にしていてほしい

などの説明が。痔の進行度や入院、術後の生活についてもう少し質問したかったのですが、検査のためにすぐに看護師さんに回されちゃって全然質問できませんでした。

なので、検査中に看護師さんにいろいろ聞くことに。

 

Q入院について

病院から自宅が遠い(車で1時間強)ので、大出血があった時のために本当は入院は2泊してもらうのが望ましい。現状大きな痔核がないが、切ってみたら病巣が深かったり、いくつも切除しなくてはいけないこともある。そうなると1泊で退院は無理なので、入院準備は念のため2泊分用意してほしい。

 

Q術後の痛みについて

本当に人それぞれで全く予想がつかない。少しの傷でも痛い人もいれば、深い傷でも 平気という人も。痔核についても麻酔をかけて中をしっかり見ないとわからないことが多いので、今は何とも言えない。

 

Q退院時の運転について

迎えに来てもらうのがいいが、遠くてもこまめに休憩をとりながら自力で運転して帰る人もいる。

 

Q入院中は飴などを持って行っていいか

入院中の食べ物に制限はないので、間食のお菓子や飲み物は何を持ってきても大丈夫。

 

Q入院中のパジャマはどんなものがいいか

パジャマは前開きパジャマでもトレーナースエットでも大丈夫。ただ、ワンピース型のパジャマは手術の時もたつくので止めた方が良い(手術の際は手術着ではなくパジャマなので)

 

Qどうせ切るなら薬は止めていいのか

手術するけど注入軟膏と飲み薬は続けていてほしい。手術までに痔核が小さくなるに越したことはないので。

 

ちなみに検査は

・採血

・レントゲン

・心電図

 

でした。結果は入院時にわかるとのこと。

 

※注意

 これはC病院だからってことが多いと思います。各病院で違うことも多いと思います。

 

 

C病院にお世話になってから入院まで、触診が1回のみだったのがちょっと不安でした。ただ、手術の症例数が多く、評判の良い病院なので医師を信じるしかないと思ってました。(祈り)

手術を決断

怒涛のような受診から数日。

先生は薬での治療ではなく、切る前提で話してたなーという印象が強くなってきました。

切るとしたらどういうスケジュールでいつ頃予約が入れられるのだろうかとか、ふつふつと疑問がわいてきたので病院に電話。

看護師さんが入院や予約の空き状況について答えてくれたのですが、「やっぱり切るしかないんですかね。薬で治らないとは思ってなかったのでびっくりしちゃって」みたいな話をしたら「そうねー。2年も経ってるから薬は効きにくいわよねー。」と。

 

…ガーン…そうだったんだ…。ってことは、2年前のあの時に薬を使えていたら!!!くそ!!!と、私は天を呪ったのでした。

(もしこれを読んでいる痔になって日の浅い人がいたら、是非すぐに病院に行って薬をもらった方がいいです。薬が効くかもです!!!)

 

ちょっと話が逸れるんですが、医師は忙しいので診察中は慌ただしくて質問を聞ききれなかったり、後の患者さんに遠慮してゆっくり質問できなかったりしませんか?(実際、私も前回の診察では先生の流れを止めることができずにゆっくり聞けませんでした)

そういう時は、看護師さんに聞くとすごく丁寧に教えてくれることが多いです。もちろん、看護師さんも忙しいので「お時間あるときに教えていただけたら助かるのですが」という配慮は大切。

看護師さんでは答えられないことがあっても、医師へ情報共有してくれるみたいで次回診察時に医師から説明があったりすることもありました。

ありがとう看護師さん!看護師さんという存在は宝です!!!

 

 

で、数日注入軟膏・飲み薬をやっていたもののやはり症状は改善せず。すぐ引っ込むとはいえ朝晩にはぷりっとでちゃう。

仕事や外出をセーブする生活もイライラ。

そんな時に実家(特急使って片道3時間)の両親の体調がが悪くなるという事件が。本当ならすぐに帰省していろいろ手伝ってあげたりしたかったのですが、お尻が悪化しそうで帰省することもできず。

 

今後、子供の世話や両親の介護など。いろいろ考えて「お尻に振り回される生活は限界だ!!!」と手術を決意いたしました。

ぷりッと出るのも1か所で小さく、常に出ているわけでも痛みで座れないこともなかったのですが、それでもQOLを考えたら切った方がいいと思いました。先生も「切る?」って言ってたし。

 

で、そこから夫と話し合い。術後1週間はあまり動けないだろうことから、夫の仕事の都合で協力してもらいやすい日を算出。

手術日はC病院に初めて行った日から約1か月後に決めました。